最近、活字離れがすすみ、本がないという家も増えてきているようです。本を読もうと思っても、何を読めばよいかわからない、読んでも頭に入ってこない、すぐにやめてしまったという人も多く、高校生の半数は月に一冊も本を読まないようです。
しかし、子どもが成長する過程において、本を読むことは重要な意味を持っています。子どもにとって本を読むメリットとは何でしょうか。

○本を読むメリット
(1)相手の心を知る
心理学の理論に「心の理論」というものがあります。心は目に見えるものではありませんが、心の働きを知らないと、人と触れ合うことは困難になります。相手の表情や言葉遣い、仕草などを見て、相手の心の動きを想像することができます。このような力は4歳頃から身につきはじめます。絵本や物語は他者の心情を知る貴重な教材です。
(2)語彙力・表現力がつく
本を読むと、知らない言葉と出会い、教えてもらうことで語彙力を伸ばせます。また、きちんとした文章を読むことで、表現力を伸ばすことができます。
(3)思考力がつく
本を通して、様々な言葉や知識を知り、相手の心を想像する力を身につけることで、新たなことを考え出す思考力を伸ばすことができます。
(4)コミュニケーション力がつく
様々な語彙を知り、表現力・思考力を伸ばし、相手の心を察する力を身につけることは、コミュニケーション力をつけることにつながります。
(5)知的好奇心を伸ばす
様々なことを知ることで、知る喜びを知り、知的好奇心を伸ばすことが期待できます。自ら学ぶ力が伸びます。

現代は人工知能(AI)によって、消える職業があるとも言われている時代です。様々な力を幼少期より伸ばしておくことで、将来の道を広げておくことが求められているように感じます。