2020年から、小学校の授業でプログラミング教育が導入されたこともあり、「プログラミング的思考」が注目されています。この思考は、物事を実行、解決していくための重要な思考の1つです。

 

【プログラミング的思考とは】

プログラミング的思考とは、物事を実行、解決するために、その物事の動作や順序などを分析し、効率よく目的を達成できるように論理的に考える思考のことです。 この能力を身につけることにより、課題や物事を達成するときに、思いつきで行動せず、様々なアイデアを考え、計画的で合理的に行動する習慣を身につけることができます。 知識や教養はあっても活用することが苦手な方がいらっしゃいます。例えば、関ヶ原の戦いは何年に起きたかというような記憶していれば答えられる問題は得意でも、数学のように答えを導くために式を考えるような問題が苦手な方は、プログラミング的思考を苦手としている方がいらっしゃると思います。

 

【プログラミング的思考を身につけるために必要な力とは】

①人の話を聞く力 まず、求められている指示や目標を正確に理解できないといけません。

②ルール、規則を守る力 物事には、ルールや規則があり、そのことで見通しを持つことができます。例えば、順番があるというルールがあることで自身がいつ行動するのかの見通しがたちます。これは、目標を達成するために、どんな順序があり、どのような工程をたどって、目標を達成できるのかを考える力に繋がります。

③見比べる力 自身でやってみたことが、他のやり方と比べて効率的であったかどうかは、以前に用いた方法や他者がやった方法と見比べることが必要です。見比べるためには、①の人の話を聞いて、その人の考え方ややり方を聞く力も必要となります。

 

【プログラミング的思考を身につける取り組み】

日常生活の場面において、プログラミング的思考を使う機会はよくあります。 料理、洗濯、掃除などでも、何から始めて、どのような順番で効率的にできるかを、無意識に考えています。 お手伝いは、子どもに考えさせて実行させる良い機会です。親が求めていることを理解させ、求めていることを実行するために何が必要か、どうやると効率的にできるかを、一緒に考えて取り組んでみましょう。